Wi-FiなしでZoomを利用する方法！通信速度・容量の注意点は？おすすめの回線も紹介

Zoomを使ったオンライン会議や授業は、今や日常生活の一部になっていますよね。

そんな中いざWi-Fiがない状況に直面すると、Zoomは使えるのか不安に感じることもあるのではないでしょうか。

「モバイルデータ通信でZoomは使える？」「通信量はどれくらい必要？」「データ通信量を節約するにはどうすればいい？」など、気になるポイントはたくさんありますよね。

Zoomは大量のデータ量を消費し通信の途切れが発生させる可能性が高いため、Wi-Fiなしの利用はおすすめできません。

そこで、本記事では、Wi-FiなしでZoomを利用する際の注意点やデータ通信量を節約する方法、さらにはおすすめのインターネット回線ついて、分かりやすく解説していきます。

Wi-Fiがない環境でも安心してZoomを使いたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ZoomはWi-Fiなしでは厳しい！

Zoomを快適に利用するには、安定したインターネット環境を整えることをおすすめします。

モバイルデータ通信（4G/5G）だけでも接続は可能ですが、通信量が多くなりやすく、速度制限や通信の途切れが発生することがあります。

特に、長時間の会議や画面共有を行う場合、Wi-Fi環境がないとスムーズな通話が難しくなるでしょう。

Wi-Fiがない状態でZoomを使うと、以下のような問題が起こる可能性があります。

• 通信が不安定になり、音声や映像が途切れる
• 画質が落ち、相手の画面が見えにくくなる
• 通信制限により、速度が大幅に低下する
• データ消費が激しく、スマホのギガ（GB）がすぐになくなる

ZoomはWi-Fiなしでも使えますがデメリットが多いため、Zoomを頻繁に使う場合はWi-Fi環境を整えることが重要ですよ。

ZoomをWi-Fiなしで利用するときの注意事項

安定したインターネット環境が必要な中、どうしてもWi-Fiがない環境でZoomを利用したい場合には、頭に入れておくべき注意事項があります。

以下で詳しく説明します。

スマートフォンのデータ通信量の消費が大幅に増える

まず、スマートフォンのデータ通信量が想像以上に多くなってしまいます。

特にビデオ通話では、1時間あたり500MB以上の通信量がかかることもあり、月のデータ上限をすぐに超えてしまう可能性が高いです。

さらに、グループ通話や高画質の設定ではもっと多くの通信量が必要になるため注意が必要です。

通信速度制限がかかると接続が不安定になりやすい

モバイルデータ通信でZoomを使い続けると、通信量が多くなり、速度制限がかかることがあります。

速度制限がかかるとインターネットが遅くなり、Zoomの音声や映像が途切れたり、画質が悪くなったりすることも考えられます。

パソコンはWi-Fi環境がないとインターネットに接続できない

パソコンでZoomを使う場合は、Wi-Fiや有線LANなどのインターネット接続が必要です。

スマートフォンのようにモバイルデータ通信が使えないため、Wi-FiがないとZoomを利用するのは難しくなります。

一時的にスマホのテザリングやポケットWi-Fiを使うこともできますが、通信量が多くなるため注意が必要です。

また、電波が弱いと接続が不安定になり、Zoom会議中に音声や映像が途切れることもあります。

Zoomを利用するとき｜必要な通信速度・データ通信量

では実際、Zoomを使う際に必要な通信速度や通信量はどのくらいでしょうか。

用途に応じて異なるため、具体的な目安を知っておくと安心ですよ。

Zoom利用に必要な「通信速度」の目安

下の図は、Zoomの公式で発表されている通信速度の目安です。

通信速度の「上り」はデータの送信（アップロード）、「下り」はデータの受信（ダウンロード）を指します。

ウェビナーとは、オンライン上で開催されるセミナーや講演会のことを指します。

まとめ

• ビデオ通話（1対1・グループ）→ 約600kbps～4Mbps
• 画面共有のみ→ 約50kbps～150kbps
• 音声通話のみ→ 約60kbps～100kbps
• ウェビナー→ 約600kbps～3Mbps

上記画像の通り、推奨される最大アップロード速度は、グループビデオを最高画質（1080p HD）で行う場合の3Mbpsです。

そのため、快適にZoomを利用するためには、上り・下りの速度がそれぞれ3Mbps程度あると安心ですよ。

ただし、速度制限がかかると多くの場合、最大128kbpsまで低下するため快適に利用するのは難しくなります。

Zoom利用に必要な「データ通信量」の目安

1つ目に下の図は、音声のみで使用した際のデータ通信量を表しています。

2つ目に下の図は、音声あり＋ビデオありで使用した際のデータ通信量を表しています。

音声通話だけなら1時間で約40MBですが、ビデオ通話の場合は標準画質で約500MB、高画質（HD）では1時間で1GB以上消費することがあります。

グループ通話や長時間の利用ではさらに通信量が増えることになりますので、予定している利用時間に応じてデータ容量を確認しておくと安心です。

特に、オンライン会議や授業などで頻繁にZoomを使う場合は、月々のデータ使用量を把握しておくと便利ですよ。

ただし、仕事のスタイルによって変わりますが、Zoomの通信量はそれほど大量のデータを消費するわけではありません。

スマートフォンの低容量プランではすぐにデータ上限に達する可能性がありますが、月に数十GB使えるプランを選ぶと料金が高くなるため、利用頻度に合わせて適切なプランを選ぶことが大切です。

Zoomを利用するとき｜データ通信量を節約する方法

データ通信量に制限がある中で、通信量を減らす方法が必須となりますよね。

工夫をすることで、快適に長時間利用することができますよ。

そのために、Zoomの便利な設定やいくつか機能を活用しましょう。

ミーティングを最小化して画面表示を小さくする

ミーティング画面を最小化して小さく表示することでデータ通信量を抑えることができます。

フル画面で映像を見続けると通信量が多くなるため、画面を小さくするだけでも節約につながりますよ。

最小化しても音声や映像はそのままなので安心です。

操作も簡単で、ミーティング画面をスワイプすると、画面端に小さなウィンドウが表示されます。

この小さな画面は自由に移動できるので、他の作業をしながら会議を続けることも可能です。

特に長時間の会議では、この機能を使うと効率的にデータを節約できるのでおすすめですよ。

ホストと参加者の画面を切り替えて映像を停止する

Zoomでは、必要な映像だけを表示することでデータ通信量を抑えることができます。

通常、他の参加者の映像が大きく表示され、自分の映像は画面の右上に小さく表示されます。まずは、これを入れ替えて自分の映像を大きく表示し、他の参加者の映像を小さくします。その後、自分の映像を停止します。

自分がホストの場合は、全員の映像を管理することもできるので、会議の進行に合わせて調整が可能です。

ビデオ表示を停止して音声のみにする

1番簡単にデータ通信量を節約する方法は、ビデオをオフにして音声だけで参加することです。

ギガの残量が少ない緊急時や、参加者が多く自分が中心となって話さない場合などに活用しましょう。

まず、「詳細」から「ミーティング設定」を開き、「着信ビデオを停止」をオンにします。これで先方からのビデオ表示が停止します。次に画面下部の「ビデオの開始」をタップして、自分のビデオ表示を停止します。

これにより、通信量をぐっと抑えることができ、特にWi-Fiがない環境や移動中でも安心です。

Zoomを利用するとき｜インターネット回線の選び方

ここまで、データ通信量の節約方法や注意事項について説明してきました。

しかし、Zoomを利用すると、すぐに制限が来てしまう可能性が極めて高いです。

そのため、最適なインターネット回線を使用することが何よりも重要になります。

ただしインターネット回線にはさまざまな種類があり、Zoomを利用するときの場所や頻度などによって、選ぶべきものが異なります。

ここでは、回線の種類である「ホームルーター」「ポケット型Wi-Fi」「WiMAX」「光回線」のそれぞれ特徴をわかりやすく解説します。

あなたがZoomを利用するときの、環境に合った回線を選ぶための参考にしてくださいね。

Zoomを利用する頻度や場所に気をつけて選ぶ！

はじめに、様々な種類のインターネット回線から選ぶ上で、考えておかなければならないことをお伝えします。

これらのポイントを踏まえることで、自分に最適なインターネット回線を選びやすくなります。

例えば、自宅で毎日Zoomを使う場合は安定性のある「光回線」が最適ですが、外出先でも利用することがあるなら「ポケット型Wi-Fi」が必要となります。

また、Zoom以外にも動画視聴やオンラインゲームをする場合は、通信速度の速さやデータ通信容量の無制限プランが重要になります。

短期間だけ利用するなら、お得に済むレンタルWi-Fiを選ぶのも1つの方法です。

次の項目では、Zoomの利用頻度や場所ごとに適したインターネット回線の種類を詳しく見ていきましょう。

ホームルーター・ポケット型Wi-Fi・WiMAX・光回線の違いと特徴

以下は、それぞれのインターネット回線を比較した図です。

特徴や違いの詳しい説明は図の下まとめたので、よく分からない方や迷っている方は要チェックです。

先ほどの考えておくべきポイントと照らし合わせて確認してみてくださいね。

① ホームルーター

向いているのは、自宅でWi-Fiを使いたいが、工事ができない or したくない人、手軽にインターネット環境を整えたい人です。

② ポケット型Wi-Fi（モバイルWi-Fiルーター）

向いているのは、外出先や出張先でもWi-Fiを持ち運んで使いたい人、固定回線を引けない環境の人（寮・仮住まいなど）です。

③ WiMAX（ワイマックス）

向いているのは、光回線の工事ができないが、高速なネット環境を求める人（ホームルーター型）、外出先でもある程度の速度でネットを使いたい人（ポケット型）です。

ポケット型Wi-Fiとの違いは、WiMAXは「WiMAX 2+」という独自の通信回線を使用しており、データ容量の制限が緩いのが特徴。一方、一般的なポケット型Wi-Fiは 携帯キャリアの4G LTE回線を利用するため、通信エリアは広いが、速度やデータ制限が厳しいことがあります。

④ 光回線（固定回線）

向いているのは、安定した高速インターネット環境が必要な人（テレワーク・オンラインゲーム・動画配信など）、家族でネットをたくさん使う人です。

おすすめは工事不要で持ち運びも可能な＜ポケット型Wi-Fi＞

ポケット型Wi-Fiは、工事不要で簡単に使える上に、持ち運びができるため、カフェや出張先でもZoom会議に参加できます。

特に、自宅に固定回線を引けない人や、一時的にZoomを頻繁に使う必要がある人に最適です。

ただし、ポケット型Wi-Fiには データ通信量の制限があるプランも多く、Zoomを長時間利用すると速度制限がかかることがあります。そのため、「無制限プラン」や「大容量プラン」を選ぶことが重要です。

また、回線の混雑状況によっては通信が不安定になることもあるため、安定性を求める場合はWiMAXのポケット型Wi-Fiを選ぶのもおすすめです。

ポケット型Wi-Fiを活用すれば、自宅でも外出先でも快適にZoomを使うことができ、リモートワークやオンライン授業にも柔軟に対応することができます。

Zoomを利用するとき｜おすすめポケット型Wi-Fiの種類

では、おすすめのポケット型Wi-Fiについて、簡単に説明します。

中でもおすすめの種類とメリットについてお伝えするので参考にしてくださいね。

ポケット型Wi-Fiの種類とメリット

• WiMAX：UQコミュニケーションズ(株)およびKDDI(株)の回線を利用したサービス
• キャリア系：NTTドコモ/ソフトバンク/楽天モバイルといったUQコミュニケーションズ(株)およびKDDI(株)以外のキャリア回線を利用したサービス
• クラウドSIM：uCloudlink社が提供するクラウドSIM技術を用いて通信を行うサービス
• ホームルーター：コンセントが必要な通信端末にSIMカードが挿入されたサービス

この中で、特におすすめなのがWiMAXとクラウドSIMです。

WiMAXのメリット

• 5G対応の「WiMAX +5G」なら実質パケット無制限で、データ量を気にせず使える
• 高速通信が可能で、リモートワークや動画視聴にも最適
• 屋内・屋外のどちらでも使える

クラウドSIMのメリット

• 使用場所で最もつながりやすい回線に自動接続するため、通信の安定性が高い
• 小容量プランが選べるので、使用量に応じた料金プランを選択可能
• 海外でも利用しやすい（対応エリアが広く、渡航先でもそのまま使える場合が多い）

ビデオ会議用のSIMカードの購入もあり！

Zoomを頻繁に使うなら、ビデオ会議向けのSIMカードを活用するのもおすすめです。

スマホやタブレットに直接挿して使えるため、ポケット型Wi-Fiが不要で手軽にオンライン会議に参加できます。

テザリングを利用すれば、PCでもZoomが使えるので、外出先でのリモートワークにも便利です。

大容量プランや無制限プランが多く、データ通信量を気にせず長時間のZoom会議が可能になります。

データ容量や通信速度を重視して、自分の利用スタイルに合ったSIMカードを選びましょう！

ZoomやWi-Fiに関するよくある質問（FAQ）

ZoomやWi-Fiに関するよくある質問（FAQ）をまとめました。

Zoomはスマホの速度制限中でも利用できる？

スマホが速度制限中でもZoomを使うことは可能ですが、通信速度が大幅に低下している場合、快適に利用するのは難しいことがあります。

特に、ビデオ通話では映像が途切れたり音声が途切れることが多くなります。

そのため、速度制限中にZoomを利用する際は、ビデオをオフにして音声のみで参加するのがおすすめです。

音声のみの場合は必要な通信速度が低くなるため、比較的スムーズに会話を続けることができます。

また、通信が安定しない場合には、可能であればWi-Fi環境に切り替えることを検討しましょう。

Zoomはスマホのテザリングでも利用できる？

Zoomはスマホのテザリングでも利用可能です。

テザリングは、スマホのモバイルデータを利用して他のデバイスをネットに接続する仕組みですが、安定性はWi-Fiほど高くない場合があります。

電波がしっかりと届いている環境であれば、Zoomのビデオ通話や音声通話が問題なく行えることが多いです。

ただし、テザリングでZoomを利用する際には、データ消費量に注意が必要です。

ビデオ通話では1時間あたり1GB以上のデータを消費することもあるため、長時間の利用はスマホのデータ容量を圧迫する可能性があります。

必要に応じて、ビデオの解像度を下げたり音声のみでの利用を検討すると良いでしょう。

Zoomは1時間で何ギガ消費しますか？

Zoomの1時間あたりのデータ消費量は、利用方法や画質設定によって大きく異なります。

ビデオ通話の場合、高画質では1時間あたり約1GB〜3GB、標準画質では約500MB〜1GBのデータを消費します。

また、音声のみでの通話を行う場合は、1時間あたり約30MB〜50MBと非常に少ないデータ量で済むため、通信量を気にしている方にはおすすめですよ。

データ消費量を抑えたい場合には、Zoomの設定画面からビデオの解像度を下げたり、音声のみでの参加を選ぶことで効率的に利用できます。

Zoomは4Gで使えますか？

Zoomは4G回線でも問題なく利用できます。

3G、4G、5G、Wi-Fi ネットワークのいずれかに合わせて自動的に調整されます。

4Gは通常、高速で安定した通信が可能なため、ビデオ通話や画面共有もスムーズに行えることが多いです。

ただし、環境によっては電波が弱かったり、回線が混雑している場合に、遅延や音声の途切れが発生することがあります。

そのため、Zoomを快適に利用するには、電波の強い場所で接続することが大切です。

まとめ

Wi-Fiがない環境では、Zoomの利用はおすすめできませんが、通信速度やデータ消費量を意識することで、Zoomを利用することは可能です。

特に、電波が弱い場所や速度制限がかかっている場合は接続が不安定になりやすいため、事前に通信環境を確認し、必要に応じて工夫することが大切となります。

どうしてもWi-Fiがない環境でZoomを利用したい場合は、ビデオをオフにしたり、必要な映像だけを表示する設定に変更して、データの節約法を試してみてくださいね。

ただし、快適に利用するには、やはり安定したインターネット環境を整えることが1番です。

自分に合ったインターネット回線に契約することも重要ですよ。

この記事を参考にぜひ、自分に合った工夫で快適にZoomを利用してみてください。