Wi-Fiを利用していると「インターネット接続なし」と表示され、スマホやパソコンがネットにつながらないといった経験はありませんか？
Wi-Fiが「インターネット接続なし」と表示されると、インターネットが使えず困ってしまいますよね。この問題にはいくつかの原因があり、それぞれに対処方法が異なります。
この記事では、Wi-Fiで「インターネット接続なし」と表示される原因と対処法について詳しく解説します。
Wi-Fiの接続で困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Wi-Fiの「インターネット接続なし」の意味
WiFiが「インターネット接続なし」と表示される理由はさまざまで、これは主にデバイスとインターネット回線の接続に関する問題です。
この表示が出ると、何らかの原因でインターネットへのアクセスができない状態です。原因を特定し、正しく対処することで、問題を解決できます。
「セキュリティ保護あり」と表示される場合
Wi-Fiの「インターネット接続なし」と同時に「セキュリティ保護あり」と表示されることがあります。
これは、WiFiルーターへの不正アクセス防止のためセキュリティ保護がかかっている状態です。
この場合は、Wi-Fiのパスワードを入力することで、インターネットに接続できるようになります。
ご自宅のWi-Fiであればパスワードは基本的にルーターの裏側に記載されているので確認してみてください。
Wi-Fiがつながらない時に表示されるマーク「！」「×」「※」の意味
Wi-Fiに接続できない際に表示される「！」「×」「※」のアイコンには、それぞれ特定の意味があります。
| アイコンの種類 | 意味 |
|---|---|
| 「！」 | Wi-Fiに接続しているものの、通信に問題がありインターネットに接続されていない状態 |
| 「×」 | 利用可能なWiFiを見つけたものの、ネットへの接続ができていない状態 |
| 「※」 | WiFiに接続していない状態、あるいはモバイルルーターやWiFiルーターの電源が入っていない状態 |
表示されるマークによって状態が異なるため、違いを理解しておきましょう。
Wi-Fiが「インターネット接続なし」と表示される原因
Wi-Fiが「インターネット接続なし」と表示される場合、主に以下3つの原因が考えられます。
- スマホやPCなどのデバイス側のトラブル
- Wi-Fiルーター本体のトラブル
- プロバイダや回線のトラブル
原因によって対処法も変わってくるため、まずは原因がどこにあるかを正確に突き止めることが大切です。
スマホやPCなどのデバイス側のトラブル
スマホやPCなどのデバイス側に問題がある場合、Wi-Fi自体は正常に接続されているものの、インターネットにアクセスできないことがあります。
「Wi-Fi機能がオフになっている」「機内モードがオンになっている」など、自分でも気付かないうちに設定が変更されていたという場合もあります。
他のスマホやパソコンで問題なくWiFiと接続できたら、利用しているデバイスに問題がある可能性が高いです。
また、電子レンジなどの電化製品を使用していると、電波干渉を起こしてWi-Fiの接続が不安定になることがあります。電化製品を離したり、Wi-Fiルーターの設置場所を変えてみましょう。
Wi-Fiルーター本体のトラブル
WiFiルーター本体のトラブルが原因で「インターネット接続なし」と表示される場合もあります。
「LANケーブルの接続不良」や「ルーターの故障」など、周辺機器のトラブルが原因となりインターネットに接続できません。
また、WiFiルーターの電波は障害物に影響を受けやすいため、電波が届きにくい場所に設置されていると、インターネット接続が不安定になることがあります。ルーターはできるだけ障害物の少ない場所に設置しましょう。
プロバイダや回線のトラブル
インターネットプロバイダ側のトラブルや回線障害が原因で、「インターネット接続なし」と表示されることもあります。
プロバイダがメンテナンスを実施している場合、一時的にインターネット接続ができなくなることがあります。
プロバイダーのメンテナンスや障害情報については、プロバイダの公式ホームページなどで確認できます。
ただし、災害などで突発的な障害が発生した場合はアナウンスがない場合もあります。その場合は、同じプロバイダや回線事業者のユーザーに同様の問題が起きている可能性があるため、SNSなどで検索すると、リアルタイムで同じ問題が起きているユーザーの投稿が見つかるかもしれません。
原因がわからない場合は、プロバイダもしくは回線事業者に確認することをおすすめします。
【原因別】Wi-Fiが「インターネット接続なし」と表示される際の対処法
Wi-Fiが「インターネット接続なし」と表示される大まかな原因がわかったら、それぞれに応じた対処法を行うことが大切です。
下記では、デバイスに原因がある場合とWiFiルーターに原因がある場合にわけて、対処法を紹介します。
インターネット接続なしの原因がデバイスにある場合
デバイス側に原因がある場合、いくつかの手順を試して問題を解決できます。以下は、よくある対処法です。
- デバイスを再起動する
- 機内モードを切り替える
- BluetoothのON/OFFを試す
- SSIDとパスワードを再設定する
- セキュリティソフトを調整する
- デバイスのソフトウェアをアップデートする
- デバイスを修理または機種変更する
これらの手順を試しても問題が解決しない場合は、ネットワーク側の問題が原因の可能性があります。
デバイスを再起動する
デバイスの一時的な不具合やソフトウェアのバグが原因で接続できない場合があります。再起動することで、ネットワーク設定や接続状態がリセットされ、問題が解消されることがあります。
iPhoneの場合、iPhone X以降の機種ではいずれか片方の音量調整ボタンとサイドボタンを同時に長押しする、iPhone 6、7、8、SE（第2または第3世代）ではサイドボタンを長押しすることで再起動※1が可能です。
AndroidのGoogle Pixelの場合、Google Pixel 6 以降（Google Pixel Fold を含む）では電源ボタンと音量大ボタンを数秒間長押しする、Google Pixel 5a 以前では電源ボタンを30秒ほど、またはスマートフォンが再起動するまで長押し再起動アイコンをタップすることで再起動※2が可能です。
※1参考「iPhone を再起動する」
※2参考「Google Pixel を再起動する」
機内モードを切り替える
機内モードがONになっていると、Wi-Fiを含むすべてのネットワーク接続が無効になります。
機内モードをOFFに切り替えることで、Wi-Fi接続が復旧する場合があります。
また、機内モードを一度ONにしてからOFFに戻すことで、ネットワーク接続がリフレッシュされることもあります。
BluetoothのON/OFFを試す
一部のデバイスでは、BluetoothとWi-Fiの通信が干渉することがあります。
Bluetoothを一度OFFにして、Wi-Fi接続を再試行してみましょう。場合によっては、BluetoothのON/OFFが接続を改善することがあります。
SSIDとパスワードを再設定する
Wi-Fi接続が不安定な場合、SSID（ネットワーク名）やパスワードの入力ミスが原因となっていることがあります。
デバイスのWi-Fi設定を開き、SSIDとパスワードを再確認して入力し直してみてください。また、ネットワークが自動接続されるように設定されているかも確認しましょう。
セキュリティソフトを調整する
セキュリティソフト（ウイルス対策ソフト）がインターネット接続を制限している場合があります。
セキュリティソフトの設定を見直し、インターネット接続に必要なポートやプロトコルがブロックされていないか確認しましょう。
一時的にセキュリティソフトを無効化して接続を試みることも、問題を切り分けるための有効な手段です。
Windowsではネットワークの問題のトラブルシューティング※3を実行できるツールが備わっているため、活用してみてください。
※3参考「Windows でのネットワークの問題のトラブルシューティング」（Microsoft サポート）
デバイスのソフトウェアをアップデートする
デバイスのソフトウェアが古い場合、Wi-Fi接続に問題が発生することがあります。
特にPCやスマートフォンでは、OSやWi-Fiドライバのアップデートが接続不良を解消することがあります。
最新バージョンにアップデートすることで、セキュリティリスクを軽減し、ネットワーク接続の問題を解決できる可能性があります。
設定画面からソフトウェアのアップデートを確認し、最新の状態に保つようにしましょう。
デバイスを修理または機種変更する
ソフトウェアのアップデートや設定変更を試しても接続できない場合、デバイスの故障が原因となっている可能性があります。
デバイスのWi-Fiモジュールが故障している場合、修理や機種変更を検討する必要があります。修理を依頼するか、新しいデバイスを購入して接続問題を解消しましょう。
インターネット接続なしの原因がWi-Fiルーターにある場合
Wi-Fiルーターに問題がある場合、以下の対処法を試して接続問題を解決できます。
- Wi-Fiルーターを再接続or再起動する
- Wi-Fiルーターの置き場所を変える
- 通信制限がかかっていないか確認する
- 同時接続台数を確認する
- LANケーブルを確認・交換する
- Wi-Fiルーターを買い替える
Wi-Fiルーターを再接続or再起動する
Wi-Fiルーターの一時的な不具合や通信エラーが原因で接続できないことがあります。
この場合、ルーターを再起動することで問題が解決することがよくあります。
ルーターを電源オフにして数分間待った後、再度電源を入れて接続を試みましょう。
再起動することで、ルーターが新たに接続情報を取得し、正常に動作する可能性があります。
Wi-Fiルーターの置き場所を変える
ルーターの置き場所が悪いと、Wi-Fi信号が届かず接続できないことがあります。
特に、厚い壁や金属製の障害物があると信号が弱くなります。
ルーターを家の中心に置くか、障害物の少ない場所に移動させることで、接続が改善する場合があります。
通信制限がかかっていないか確認する
プロバイダやWi-Fiルーターに通信制限（帯域制限）がかかっている場合、インターネット接続が不安定になることがあります。
特に、データ量制限や速度制限がある契約の場合、契約内容を確認し、制限に達していないかをチェックしましょう。場合によっては、追加料金で制限解除ができることもあります。
同時接続台数を確認する
ルーターに接続されているデバイスの数が多すぎると、接続が不安定になることがあります。
家庭内のWi-Fiネットワークに多くのデバイス（スマホ、PC、タブレット、スマート家電など）が同時に接続されている場合、通信速度が低下し、接続が途切れることがあります。
接続台数を減らして再接続を試みると、改善されることがあります。
LANケーブルを確認・交換する
ルーターとモデムが有線接続されている場合、LANケーブルの断線や接触不良が原因で接続ができないことがあります。
無線ではネットに接続できるのに有線では接続できない場合は、ケーブルを確認することで改善する可能性があります。
ケーブルを取り外して再接続し、別のケーブルに交換してみましょう。ケーブルに問題がある場合、交換することで接続が回復します。
Wi-Fiルーターを買い替える
Wi-Fiルーターの老朽化や故障が原因でインターネット接続ができない場合があります。
Wi-Fiルーターは電子機器のため、長年使用していると性能が低下したり、故障したりすることがあります。
特に、5年以上使用しているWi-Fiルーターは買い替えを検討しましょう。
Wi-Fi 5（11ac）やWi-Fi 6（11ax）対応の最新モデルは、通信速度や安定性が向上しており、より快適なインターネット接続が可能です。
外出先のWi-Fiが「インターネット接続なし」と表示される際の対処法
外出先のフリーWiFiなどに接続した際に「インターネット接続なし」と表示されるケースでは、下記のような原因が考えられます。
- WiFiへの同時接続台数が多い
- 端末側がWiFiの規格に対応していない
- 電波が十分に受信できていない
外出先のWi-Fiで「インターネット接続なし」と表示される原因として、同時接続台数が多い場合があります。
公共のフリーWi-Fiでは多数の利用者が一度に接続するとネットワークが過負荷になり、不安定になることがあります。この場合は別のアクセスポイントを試すか、時間をおいて再接続してください。
また、端末がWi-Fiの規格に対応していない場合も接続できません。特にWi-Fi 6などの新しい規格を利用するスポットでは、対応端末が必要です。端末を確認し、必要であればアップグレードを検討してください。
さらに、電波が十分に受信できない場合も接続不良が起こります。ルーターやアクセスポイントの近くに移動することで問題が解決することが多いです。
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まとめ
Wi-Fiが「インターネット接続なし」と表示されるの問題は、原因を特定し、適切な対策を行うことで解決できます。
まずは簡単な手順から試し、それでも問題が解決しない場合は専門的な対処を試みましょう。
Wi-Fiルーターやデバイス、回線に問題がないかを確認し、必要に応じてカスタマーサポートに問い合わせることも重要です。
今後、インターネット接続の問題を未然に防ぐためにも、定期的なチェックとメンテナンスを心がけましょう。
