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「ホームルーターとは具体的にどんなもの?」

「ホームルーターとモバイルルーター、光回線との違いは?」

ホームルーターという言葉を聞いたことはあっても、具体的にどんなものかよくわからない、そんな方も多いのではないでしょうか。

ホームルーターとは、自宅で手軽にインターネット環境を構築できる設置型のWi-Fiルーターです

コンセントに繋ぐだけで利用できる手軽さが最大の特徴です。

本記事では、ホームルーターの基本情報に加え、メリットやデメリット、ホームルーターの利用がおすすめな人ついて詳しく解説します。

自宅にホームルーターを導入するかどうかの参考になる情報が得られるのでぜひ参考にしてみてください。

記事のまとめ
  • ホームルーターは工事不要で手軽にインターネット環境が整う
  • 室内での安定した通信を提供
  • 同時接続台数も多いため家族や職場での利用におすすめ
  • 外出時に持ち運びができず、利用場所は限定される
  • 速度制限や通信の安定性が環境に左右される

ホームルーターとは?

ホームルーターとは、モバイル回線を利用してインターネットに接続する据え置き型のWi-Fiルーターです。

コンセントに挿すだけで簡単に利用できるので「置くだけWi-Fi」や「コンセントWi-Fi」とも呼ばれます。

ホームルーターの最大の魅力は、開通工事が不要で届いたその日から利用できる手軽さです。

SIMカードを挿してコンセントに接続するだけで、高額な費用はかからずに利用できます。

モバイル回線を利用する仕組みのため、自宅の好きな場所に設置でき、家族みんなで同時にネット接続可能です。

代表的な製品例として、WiMAX、home 5G、Softbank Air、Rakuten Turbo 5G などがあります。

ホームルーターとモバイルルーターの違い

ホームルーターは据え置き型のWi-Fiルーターで、内蔵アンテナ数や端末のスペックが高いため、通信の安定性や速度に優れています。

モバイルルーターはモバイルタイプのルーターで、バッテリー内蔵により持ち運びが可能です。

ホームルーターモバイルルーター
工事不要不要
回線モバイル回線モバイル回線
申し込みから
利用開始までの期間
端末到着後
すぐ利用可能
端末到着後
すぐ利用可能
通信速度最大速度は光回線に近い速さホームルーターよりやや遅い
通信の安定性安定した通信が可能環境や場所によって
通信が不安定になる場合がある
同時接続台数多い
(20~100台以上の機種もある)
少ない
(10~16台が一般的)
連続使用期間無制限無制限 9~20時間程度
持ち運びコンセントが必要契約住所以外で使用不可外出先でも使用可能

両者ともモバイル回線を利用して無線でインターネット接続する点や、工事不要で手軽に利用できる点は共通しています。

外出先での使用が必要ならモバイルルーター、自宅の使用を中心にするならホームルーターがおすすめです。

ホームルーターと光回線の違い

ホームルーターと光回線の違いの比較は以下の通りです。

ホームルーター光回線
工事不要不要
回線モバイル回線光ファイバー
開通までの期間端末到着後すぐ利用可能工事完了まで
1か月以上かかる場合もある
通信速度最大速度は光回線に近いが劣る高速通信が可能
工事費不要1~4万円程度

ホームルーターは、モバイル通信を利用するため工事が不要で、端末が届いたその日からすぐに使えます。

光回線は有線通信で安定性と速度が非常に高いものの、建物への回線引き込み工事が必要で、利用開始までに時間と費用がかかります。

ホームルーターと光回線は、回線工事の有無と通信の安定性の違いを基準に選ぶのがポイントです。

手軽さを重視するならホームルーター、安定性と速度を求めるなら光回線がおすすめです。

ホームルーターのメリット

ホームルーターは、工事不要で簡単にインターネット環境を作れる設置型のWi-Fiルーターです。

ホームルーターは、2010年代後半から普及し始め、2020年以降、5G対応モデルの登場やコロナ禍による需要拡大で大きく注目を集めるようになりました。

2022年に行われたMMD研究所のデータによると、インターネット回線に加入している人のうち自宅用のメインの回線で利用している人は7%で、今後も拡大していくことが予想されます。

そんなホームルーターのメリットは、以下の5つが挙げられます。

  1. 工事不要ですぐに利用できる
  2. 引っ越し時の手続きが簡単にできる
  3. 配線が少なく見た目がスッキリする
  4. モバイルルーターより通信が安定している
  5. 同時に接続できる台数が多い

工事不要ですぐに利用できる

ホームルーターは、工事不要ですぐにインターネットが利用できるのが最大のメリットです。

ホームルータはモバイル回線を利用するため、オンラインで契約手続きが完結します。

光回線の場合、開通工事に1か月以上かかる場合もあり、費用も平均2万〜4万円が必要です。

ホームルーターは機器が届いたその日に利用を開始でき、工事の手間や費用がかかりません。

時間とお金を節約できるので、忙しい方や初期費用を節約したい方におすすめです。

引っ越し時の手続きが簡単にできる

ホームルーターは、引っ越し時の手続きが簡単なのもおすすめポイントです。

モバイル回線を利用しているので引越し先が対応エリア内であれば、複雑な手続きや新たな契約は必要ありません。

住所変更の手続きをオンラインで行うだけなので、新居で端末をコンセントに挿せばすぐにWi-Fiを利用できます。

引っ越し日より前に端末を受け取る場合は現住所へ、引っ越し後に受け取る場合は新住所を指定しましょう。

ホームルーターは、引っ越しが多い方はもちろん、一時的な居住にもおすすめです。

配線が少なく見た目がスッキリする

ホームルーターは配線が不要なため、見た目がスッキリします。

ホームルーター本体をコンセントに挿すだけなので、複雑な配線やごちゃごちゃしたコードがありません

光回線の場合は、モデムやルーター、LANケーブルなど複数の配線が必要で、設置場所が制限されてしまいます。

ホームルーターは、リビングや寝室など好きな場所に置いても見た目がスッキリするので部屋全体をスッキリした印象に保てます。

部屋の見た目や部屋を重視する方や、配線の少ないシンプルな生活を送りたい方には嬉しいポイントですね。

モバイルルーターより通信が安定している

ホームルーターは、モバイルルーターと比べて安定性や通信速度に優れています

モバイルルーターは軽量で持ち運びに便利ですが、内蔵アンテナの数や通信スペックが制限されています。

ホームルーターは大きな端末に複数のアンテナを搭載しているため、電波が強く通信速度も高速です。

ホームルーターモバイルルーター
平均速度
(上り)
20.77Mbps10.66Mbps
平均速度
(下り)
174.71Mbps37.63Mbps
平均ping値51.72ms41.04ms
(参考:みんなのネット回線速度
通信速度上り・下りとは

上り▶︎▶︎パソコンやスマートフォンなどの端末からインターネットへデータを送信する速度のこと
下り▶︎▶︎インターネットから端末へデータを受信する速度のこと

平均ping値とは

インターネット回線の「応答速度」を示す値のこと

これらを踏まえて、それぞれ最適な使用用途は以下の通りです。

ホームルーターに最適な使用用途モバイルルーターに最適な使用用途
・動画視聴
・オンラインゲーム
・リモートワーク
・複数台接続
(家族全員のスマホやPCなど)

・外出先での利用
(出張、旅行、カフェなど)
・軽い作業
(SNSやメールの送受信、軽めのWeb閲覧)
・単身利用

ホームルーターは、広い家や壁を挟む環境でも通信が安定しやすく、モバイルルーターよりも快適な環境でネットを楽しめるでしょう。

同時に接続できる台数が多い

ホームルーターはモバイルルーターより同時接続台数が多いので、多人数や多端末での利用におすすめです。

ホームルーターモバイルルーター
同時接続台数20台〜100台以上10台〜16台程度

ホームルーターは、家族全員でスマホやパソコン、タブレット、ゲーム機などを使用する場合や、スマートホーム化を検討している場合にも対応できます。

モバイルルーターでは難しい大人数での利用でも、ホームルーターなら安定した利用ができます。

例えば「モバレコAir」の場合、提供機種の「Airターミナル 5」は最大接続台数が128台なので、多くの端末との同時接続をお考えの方におすすめです。

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ホームルーターのデメリット

ホームルーターは、便利で手軽に利用できる一方で、通信速度や安定性、設置場所で注意が必要です。

ホームルーターのデメリットは、以下の4つが挙げられます。

  1. 光回線より通信速度が遅い
  2. 混雑時や使い過ぎで速度制限がかかる可能性がある
  3. 外出時に持ち運びできない
  4. 電波の入りやすさを考慮する必要がある

ポイントを理解して利用すれば、快適なインターネット環境を整えられるでしょう。

光回線より通信速度が遅い

ホームルーターは、スマホと同じモバイル回線を利用し無線で電波を受信するため、環境によっては速度が遅くなったり、安定性に欠けたりする場合があります

ホームルーター光回線
平均速度
(上り)
20.77Mbps314.68Mbps
平均速度
(下り)
174.71Mbps376.44Mbps
平均ping値51.72ms19.42ms
(参考:みんなのネット回線速度

ホームルーターでも、十分安定した速度で利用可能ですが、光回線はさらに安定した通信が可能です。

ホームルーターと光回線を比較したものを見てみましょう。

ホームルーター光回線
動画視聴4Kまで対応可能
(混雑時は速度低下あり)
8K、VRなども
快適に視聴可能
オンラインゲーム一般的なゲームには対応高負荷なFPS・
ストリーミング配信にも最適
リモートワーク基本的なビデオ会議や
データ送受信が可能
大容量データの扱いも快適
同時接続家族数台の利用で
限界に達する場合もある
大人数・多デバイス環境でも安定

光回線は高速で安定していますが、導入の手軽さ、コストパフォーマンス、引っ越しや移動のしやすさを考えると、ホームルーターの方が幅広いライフスタイルに対応できるでしょう。

普通に使う分には、ホームルーターで十分と言えますね!

混雑時や使い過ぎで速度制限がかかる可能性がある

ホームルーターは、混雑時や大量のデータ通信によって速度制限がかかる可能性があります

主要キャリア(ドコモ、au、SoftBank、Rakuten)では、一定期間内に大量のデータ通信を行った場合や、

回線が混雑している場合に速度制限を適用するルールを設けています。

混雑や大量のデータ通信が具体的にどの程度の利用を指すのかは明確にされていないので、注意が必要です。

速度制限になるとどうなる?

通信速度が大幅に低下し、通常のWeb閲覧やストリーミング、オンラインゲームなどの利用がしづらくなります。

ホームルーターを利用する際は、日常的に利用するデータ量を把握し、速度制限がかかるリスクを理解しておきましょう。

万が一速度制限がかかった場合に備えて、追加データ通信の購入や、キャリアに詳細な制限内容を確認しておくのをおすすめします!

外出時に持ち運びできない

ホームルーターは、利用場所が登録住所に限定される場合が多いため、外出時に持ち運びができません

登録住所以外で使用すると「通信が制限される」もしくは「契約違反となる」場合があります。

ホームルーターは、安定性を重視して設計されているため、端末のサイズが大きく、複数のアンテナを内蔵しています。

軽量・小型のデバイスに比べて持ち運びには向いていません。

外出先での利用を考える場合は、モバイルルーターやスマートフォンのテザリングの活用をしましょう。

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あわせて読みたい

下記記事では、おすすめのモバイルルーターについて詳しく解説しています。

電波の入りやすさを考慮する必要がある

ホームルーターを快適に利用するには、設置場所に注意が必要です。

周囲に障害物があったり、家電製品の電波干渉を受けたりすると、通信が不安定になり速度が低下する可能性があるためです。

ホームルーターを設置するには、以下の点に注意しましょう。

  • 周囲に障害物がない場所に置く
  • 電子レンジや金属、水回りの近くを避ける
  • 床から1〜2mの高さを目安に設置する
  • 電波の入りが悪い場合は窓際に置く

適切な高さや位置に設置すると、室内の各端末にも効率よく電波を届けられます。

ホームルーターは無制限で使える?

ホームルーターは、基本的にデータ量無制限で利用可能ですが、利用状況によっては速度制限がかかる場合があります

速度制限の条件や内容は、提供する通信事業者によって異なります。

例えば、WiMAXでは短期間での大量データ使用時に一時的な速度制限がかかる場合があります。

データ容量無制限のプラン基本的にデータ量に上限はなく自由に利用可能
速度制限のケース・短期間での大量データ使用
・3日間で一定量(例:15GB以上)を超えた場合
制限がかかることがある
混雑時の制限回線が混雑する時間帯に速度が低下する場合がある

普段使いでは快適に利用できますが、大容量のデータ通信が多い場合は契約プランの詳細を確認すると安心です。

あわせて読みたい

下記記事では、無制限で使えるおすすめのホームルーターについて詳しく解説しています。

ホームルーターがおすすめな人の5つの特徴

ホームルーターは、工事不要で引っ越しにも対応しやすい便利なWi-Fiルーターです。

ここでは、ホームルーターがおすすめな人の特徴を詳しく見ていきましょう。

  1. 自宅でのネット利用が多い人
  2. 物件の事情で光回線を導入できない人
  3. 引っ越してすぐにWi-Fiが必要な人
  4. 引っ越しが多い人
  5. 家族や職場など複数人でWi-Fiを使いたい人

ご自身にホームルーターが向いてるかどうかチェックしてみてくださいね!

自宅でのネット利用が多い人

自宅での利用が中心の場合、ホームルーターをおすすめします。

ホームルーターは通信の安定性があり、接続可能台数が多いためです。

仕事やネットサーフィン、動画視聴などを快適に楽しめます。

家族で複数の端末を同時に使う場合にも十分対応できるので、自宅でのインターネット利用に適しています。

モバイルルーターは持ち運びができる利便性がありますが、通信の安定性や接続台数が少ないので自宅利用には必ずしもおすすめとは言えないでしょう。

自宅での利用中心ならホームルーター、外出先での利用が多い場合はモバイルルーターを選ぶのがおすすめです。

ご自身の用途や使用場所に合わせて、ルーターを選ぶといいですね!

物件の事情で光回線を導入できない人

光回線が利用できない環境では、ホームルーターが便利です。

例えば、光回線が利用できない理由は以下の理由が挙げられます。

  • 集合住宅で光回線契約が許可されない
  • 賃貸物件で工事の許可が下りない
  • 建物の立地条件により、光回線の開通工事が難しい

上記の場合は光回線を引けず、インターネット接続が制限される可能性があります

ホームルーターは、工事いらずで簡単にWi-Fi環境を作れるのが最大のメリットです。

賃貸物件や工事が難しい環境でも問題なく利用できるのが嬉しいポイントですね。

引っ越してすぐにWi-Fiが必要な人

引っ越し後すぐにWi-Fiを使いたい方は、ホームルーターがぴったりです。

ホームルーターならコンセントに挿すだけで面倒な工事は必要ないので、端末が届いた日からすぐに利用できます

固定回線は、回線を屋外から建物内に引き込む工事が必要なので1〜2か月程度の工事期間がかかる場合があります。

また、工事に立ち会う必要もあるので、スケジュール調整が難しい場合もあるでしょう。

ホームルーターは、引っ越しの準備と同時に申し込みを済ませれば、引っ越し当日からWi-Fiが使えます

引っ越し後に受け取る場合は新住所を指定し、住所変更の手続きを忘れずに行いましょう。

引っ越しが多い人

引っ越しが多い方も、ホームルーターがぴったりと言えるでしょう。

ホームルーターは、引っ越しの際に住所変更の手続きを行うだけで、簡単に利用できます

光回線の場合は、引っ越し元での撤去工事や引っ越し先での開通工事が必要な場合があり、手間も時間もかかります

頻繁に引っ越しをする方や、近いうちに引っ越しを予定している方には、工事不要で手軽に利用を継続できるホームルーターが最適と言えるでしょう。

引っ越しが多い方で時間がない方は、ホームルーターにするとネット通信関係の手間が省けるので手間が一つなくなりますよ。

家族や職場など複数人でWi-Fiを使いたい人

家族や職場など複数人でWi-Fiを使いたい方も、ホームルーターをおすすめします。

ホームルーターは、同時に接続できるデバイスが多いので、家族や職場でのネット利用に最適です。

家庭での利用

複数のスマホやパソコン、タブレットを同時に接続しても、通信が安定しているため、家族全員が快適にインターネットを利用できます。
例:子どもがオンライン授業を受ける横で、親が仕事や動画視聴を行うなど

職場での利用

固定回線の開通を待たずに、機器を設置するだけでスムーズにネット環境を整備可能です。
例:従業員が複数のデバイス(PC、スマートフォンなど)を利用する場合や、レンタルオフィスや新規事業立ち上げ時などにもおすすめ

複数人での利用の場合は、手軽に導入でき、複数デバイスの同時接続に対応可能なホームルーターを選ぶと、効率的かつ快適なネット環境を実現できます。

固定回線よりも早く導入できるメリットを活かして、家庭や職場での利用を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ホームルーターは、コンセントに挿すだけで利用できる手軽さが魅力のWi-Fiルーターです。すぐにネット環境を整えたい方におすすめです。

ここで、ホームルーターのメリットとデメリットを振り返ってみましょう。

メリット
  • 工事不要で即日利用可能、引っ越しが多い方にも便利
  • モバイルルーターより安定性が高く、接続台数も多い
  • 利用料が光回線より安く、コストパフォーマンスに優れる
デメリット
  • 通信速度や安定性では光回線に劣る
  • オンラインゲームや大容量データ通信には不向きな場合もある
  • 利用エリアや電波状況に注意が必要

光回線と比べると通信速度や安定性では劣りますが、動画視聴やネットサーフィンといった日常的なインターネット利用には十分でしょう。

工事費用や設定の手間がかからず、導入が簡単なので機器の扱いが苦手な方にもおすすめです。

ホームルーターの導入をご検討中の方は、ぜひ本記事を参考に自分に合うかどうか確認してみてくださいね。

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